=================== 狂言誘拐 6 番。9 番。11番。12番。 自分に酔って酔って二日酔いの頭で、 及第点の天才どもが二面性を逆撫で。 面の皮の分厚さが一人前の指標なら、 代謝のいい私に立場なんてなかった。 20番。22番。26番。32番。 新宿を望める高層ビルに、 プライドの高さを見出した。 奥ゆかしさの背中を押すも、 自殺幇助には遠く及ばず。 50番。53番。55番。58番。 何往復もした東横の車窓から、 同一性を裂く河川に身投げする。 高校生の時分に立ち開かった、 小粋な地縛霊は笑って失望した。 60番。61番。62番。70番。 平均への回帰に囚われた才能。 最寄り駅で吐瀉した迎合のハイボール。 昇華に至らなかった薄汚れた走り書き。 先延ばしにした誕生日の利他。 71番。72番。77番。80番。 「同一性なんか八つ裂きにしちまえよ」 93番。94番。99番。103番。 悪いけど詩代金250円の、 狂言誘拐として24を攫うよ。 ===================
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