194. 積集合

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積集合


 彼は歌で、

 俺はなにで。

 何はともあれ、
 セトリは忘れ。


 彼は歌で、

 私は詩で。

 何はともあれ、
 確信を覚え。


 彼は歌で、

 僕はうたで。

 いや機械詩弾きかいしだんで、

 グラフィックポエトリーで。


 否認する推力を望んでいたはずが、
 一致に近づいた積集合。


 彼はうたで、

 僕もうたで。


 ここに置いてくよ。

 なけなしの「ありがとう」。



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