=================== レトリカル・トリック こいつがやったと指差して、 告発の歌を唱えた少年。 いつだって正義は自分にあった。 50年後には「誠に遺憾」で、 バグを駆除する中高年。 誇りは爛々と「矜持」になった。 待望のタイムトラベルは、 「閉じた時間的曲線」の穴場で、 奇異な数式を組み込んだ。 解ってくれる人は少なくなった。 誰も注意を向けなくなった。 気休めの頑張ったで賞は、 「プロセスエコノミー」様様で、 権力者の駒を売り込んだ。 急進的ノーマルに息が詰まった。 噦きが苦痛で目を逸らした。 何かが上手になっただけ。 使える道具が増えただけ。 タネも仕掛けもございません。 おおよそ中身もございません。 ===================
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