127. 秋のスタミナ

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秋のスタミナ


 気温が飛び級で落ちた朝。

 電話越し声高の偽善者が、
 不快なスローで切る啖呵たんか。


 同調に嘘を割けない夕方。

 微笑んだ秋のサロンから、
 読心術を学んだランナー。


 寝返り過剰でぞめく真夜中。

 新しい枕に顔をうずめたら、
 今の幸がかすって延命讃歌さんか。


 快刀乱麻、秋のスタミナ。


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