186. みなといつか

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みなといつか


　裾上げすべきだったスラックス。
　右往左往しながら蟠る　わだかま　アンクル。

　何年も前から知りたかったこと。

　泣けた日を語れるアーティスト。


　一皮も二皮も剥むきたがるシュー。
　身の丈に合わない色艶がクール。

　一ヶ月前から言いたかったこと。

　いつか思い出すこと前提の秋よ。


　言葉は運河へ無言しじまはビルへ。

　都市型循環式ロープウェイ。


　予告編を踏まえて二ヶ月後、
　終わらせる覚悟で伝えよう。


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