121. 日和らずの朝

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日和ひよらずの朝


 決断をかす性悪な必着。

 生歌に値する努力はしていない。

 待ちに待った公演のチケットは、
 純潔のまま東京に返した。


 計算された細やかな診察。

 颯爽さっそうと歩く道に十年前の日射ひざし。

 ようやっと好機を得た接種券は、
 少し草臥くたびれて家に帰った。


 間に合え、特定記録郵便。

 どうにでもなれ、三角筋。


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