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十二月下旬、踊り、相克
同い育ちの芸人と、
腐った蜜柑のアップデート。
十字路で手を振ってお別れして、
立ち寄った有名な姉妹の家。
お食事処が併設された、
生活感のある数階建て。
その中の一室はマコトの部屋で、
アププが居座って「お疲れさん」。
突然の姉妹の入室に気づき、
彼はジェスチャーで合図を送る。
意味するところにピンと来る、
私は構わず気づかない振り。
それから妹と手を取り合って、
体が覚えていた即興の乱舞。
お食事処は教室に変わって、
戯れも束の間、寂寥のワープ。
どの部屋を覗いても知人がいたが、
私は廊下で拱くばかり。
終業を後にする騒々しさは、
機動隊との闘争に早変わり。
兵戈槍攘の舞台は屋上。
隊員の一人が未来銃を落とす。
それを拾ったのは紅白の司会者。
近くにいた盟友に投げ渡した。
スローモーションになって直感した。
彼はわざと場外に銃を投じた。
身を投げて掴み取るスリンガー。
仰向けの宙にて引き金を引いた。
弾丸は横切ったミサイルに当たった。
爆発の勢いで敵は砂になった。
遠方の男が振り返るのは、
私の暗愚を見守る所作。
今なら聞けると思い立つ、
甘えも束の間、オールアップ。
ダヴィデがダヴィデを葬っただけ。
傷一つないだろう過透明のゴリアテ。
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