36. 慟哭

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慟哭どうこく


　優しい優しいあいつらはきっと、
　変わらず前に進んでるんだろう。

　デフォルトを生きる善人として、
　些細ささいなことに悩んでるんだろう。

　踏み台だった下手物げてものについては、
　一瞬たりとも吐かないんだろう。

　だからクラウドと隣り合う私の、
　慵ものうい頬ほほに雨が降らないんだろう。


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