=================== スクリプト 雨が降ったら肩を濡らす。 指先が触れて高鳴る鼓動。 花火がふわり映る横顔に、 見惚れながらも縮む距離。 そんな恋路にスクリプト。 口喧嘩してもすぐ仲直り。 厳しい態度には裏があり、 本当は陰で応援している。 無償で信じてくれている。 そんな親心にスクリプト。 仲間と上を目指す部活動。 届いてほしかった片思い。 先延ばしにした受験勉強。 手前を売り込む就職活動。 そんな苦難にスクリプト。 虚構に次ぐ虚構が病的に、 人の日常を食い散らかす。 経験せずとも頭の中には、 スクリプトが舗装した道。 どうしても私は許せない。 色眼鏡を掛け続ける君が、 幸せに一歩近づくことを。 ===================
14. スクリプト

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