176. 余生5ヶ月として

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余生5ヶ月として


 たしなみ程度に大人になろうと、
 教習所に通って運転したら、
 鎌倉やら長野のお星様やら、
 望み薄な鴻図こうとが語られたよ。

 万全を期すには足りないか。


 私の誕生日を祝福しようと、
 卒業以来ご無沙汰の同輩が、
 変わりない文体で笑うから、
 望外の祝い返しをうたったよ。

 残念だけど一月は難しいな。


 怪気炎かいきえんで二百編を残そうと、
 兀々こつこつ間隙かんげきを縫ってみたら、
 かなわない現実が膨大だから、
 予想通り綱渡りで順調だよ。

 誰も知らないのがむなしいや。


 ゆうになれになれうたになれ。

 楽になれ余生5ヶ月として。


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