175. 七月下旬、圧し、層々

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七月下旬、し、層々そうそう


 かつてのダブルスのパートナーと、
 探偵物のコミックを探しています。

 うろ覚えの級友がバックで暴戻ぼうれい。

 うろ覚えの先生から迸り とばっち の叱責。

 お目当ての一冊が見つからなくて、
 パートナーは台車をスクーターに。

 ずっと発車待ちの扉が開いた。

 ずっと仁王立ちで塞ぐバルタ。

 はたと思い当たった近隣の書架を、
 確信的な眼差しでめ尽くします。

 真ん中、腹直筋に穴が空く。

 真ん中、商店街に寝転がる。

 お疲れで躁急そうきゅうな睡魔に勝てなくて、
 カークラッシュの後始末を眠剤に。


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