146. 初月の後で

===================


初月しょげつの後で


 勝負は本来これからなのに、
 共通テストが終わるやいなや、
 寄り添いを辞する励まし屋。

 次の食い物は異国の司祭か。

 左見右見とみこうみする外野の私は、
 同様の手法で小銭を稼いだ。

 そんな薄情な初月の後で、
 サチコの気分は右肩上がり。


 割に合わない毎日なのに、
 最短の月に替わるや否や、
 祖母に手紙を書きました。

 次回予告は「春にまた」。

 順風満帆をかたった僕は、
 その指で黒鍵と痴話喧嘩ちわげんか。

 ほばしらかじかむリタルダンドで、
 アツコ様まで届けばいい。


 そんな薄情な初月の後で、

 檣悴むリタルダンドで、

 今に天井が近づいて、

 芸達者は遠のいて、

 標本どもの蔓延まんえん。


 たぶん今年も、

 竜頭蛇尾の、

 真実一路。


 ひび割れ。


 壊せ。


 転。


===================

コメント

タイトルとURLをコピーしました