39. 木の葉と豆電球

===================


の葉と豆電球


 街路樹の彩りをみず、
 果ての黄葉こうようを踏んづけて歩く。

 あざとい大都会のきらめきと、
 手元に収まるライトだけ、
 熱心に見つめて馬鹿かと思う。

 かく言う私もソラマチの電飾に、
 この目を奪われた訳ですが。

 それはそうと電球にたかる人々は、
 日々の背景には盲目なのだろうか。

 いっそのことその目ん玉をり抜いて、
 モールで早まるクリスマスツリーの、
 オーナメントにでもしてやろうか。

 そうと決まれば、
 まずは私の目ん玉から。


===================

コメント

タイトルとURLをコピーしました