147. 日曜日和の詩さ

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日曜日和びよりの詩さ


 どこか遠くの海の上から、
 落ちる朝日と流星を、
 迎えに行くには東は熱い。


 たとえば見えない所が全部、
 湿った炎に蹂躙じゅうりんされても、
 旧雨今雨きゅううこんうに幸多かれと、
 願う日曜日和の詩さ。

 飛び込む勇気は皆無でも、
 能事のうじの波にみ込まれそうな、
 遊び心に救命浮環ふかんを、
 投げる日曜日和の詩さ。

 虚栄かぐわしい横顔をわらい、
 利己的な嘘で突かずして、
 幸福で嫌な奴を傷つけたい。
 幼い日曜日和の詩さ。

 たとえば尊大な支配者が、
 徳用の手駒を欲しがろうとも、
 構わず75点に成ろう。
 さかしい日曜日和の詩さ。


 どこか遠くの大地へと、
 昇る夕日と流星の、
 到達地点に春の空売からうり。


 勇み足ながら勝負した。

 苛々いらいらしたままロックした。

 痛いヒーロー気取りの詩さ。

 日曜日和の詩さ。


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