=================== 翳り 意味のないことと解っていながら、 殺風景な非日常が連なる日記の、 結びの四文字が符合している。 意味のないことと解っていながら、 私の生命に百万の価値を付ける、 共済証書を切り札にしている。 私はおかしくなったのだろうか。 この疑念があれば正常だろうか。 この期待に縋るのは愚かだろうか。 私は異常性を否定したいのか。 異常性を盾に楽をしたいのか。 被害妄想が取り憑いたのだろうか。 気から病が生まれたのだろうか。 結局は全部思い過ごしだろうな。 意味のないことと解っていながら、 分析ができれば健常者だという、 生半可な信念に依存している。 意味のないことと解っていながら、 被害者でいれば守られるという、 暗黙裡の甘言に狼狽している。 ===================
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