21. 翳り

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かげ

 意味のないこととわかっていながら、
 殺風景な非日常が連なる日記の、
 結びの四文字が符合している。

 意味のないことと解っていながら、
 私の生命に百万の価値を付ける、
 共済証書を切り札にしている。

 私はおかしくなったのだろうか。

 この疑念があれば正常だろうか。
 この期待にすがるのは愚かだろうか。

 私は異常性を否定したいのか。
 異常性を盾に楽をしたいのか。

 被害妄想が取りいたのだろうか。
 気から病が生まれたのだろうか。

 結局は全部思い過ごしだろうな。

 意味のないことと解っていながら、
 分析ができれば健常者だという、
 生半可な信念に依存している。

 意味のないことと解っていながら、
 被害者でいれば守られるという、
 暗黙裡あんもくり甘言かんげん狼狽ろうばいしている。


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