18. 文字典に游ぶ

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文字典もじてんに游あそぶ


 繰くる繰る捲めくる、目眩めくるめく。

 行きつけの四季に立ち寄る前に、
 慎つつましやかな水を掬すくいに、
 繰る繰る捲る、やや深く。

 そこはいつ来ても雨降りで、
 子供は挙こぞって泣いていて、
 並んでさめざめ流涕りゅうてい流涕。


 繰る繰る捲る、目眩く。

 行きつけの四季で無二の知識人、
 酔いが回った禾のぎと話しに、
 繰る繰る捲る、まだ深く。

 そこはいつ来ても崖っぷち。
 野分のわきのダンスをひた隠し、
 今日もきりきり傷心傷心。


 繰る繰る捲る、目眩く。

 行きつけの四季の呪詛じゅそを祓はらいに、
 座禅に勤いそしむ氷に会いに、
 繰る繰る捲る、また深く。

 そこはいつ来ても清らかで、
 野狐やこさえ逃げ出す極寒で、
 矢庭やにわにゆめゆめ修練修練。


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