18. 文字典に游ぶ

===================


文字典もじてんあそ

 る繰るめくる、目眩めくるめく。

 行きつけの四季に立ち寄る前に、
 つつましやかな水をすくいに、
 繰る繰る捲る、やや深く。

 そこはいつ来ても雨降りで、
 子供はこぞって泣いていて、
 並んでさめざめ流涕りゅうてい流涕。


 繰る繰る捲る、目眩く。

 行きつけの四季で無二の知識人、
 酔いが回ったのぎと話しに、
 繰る繰る捲る、まだ深く。

 そこはいつ来てもっぷち。
 野分のわきのダンスをひた隠し、
 今日もきりきり傷心傷心。


 繰る繰る捲る、目眩く。

 行きつけの四季の呪詛じゅそはらいに、
 座禅にいそしむ氷に会いに、
 繰る繰る捲る、また深く。

 そこはいつ来ても清らかで、
 野狐やこさえ逃げ出す極寒で、
 矢庭やにわにゆめゆめ修練修練。


===================

コメント

タイトルとURLをコピーしました