=================== 青松落色 夕闇と換気扇に心を許したとき、 人としてもう終わりだと思った。 抱き枕と扇風機に色を見たとき、 友達なんていないんだと悟った。 どうしようもなく孤独な今こそ、 どんな画が恋しいか知るべきか。 会いたい、話したい、笑いたい。 何もかも全て叶わないみたいで、 頼るのは止めようと決意を固め、 降り積もるメールもそのままに、 新しい自分と話し込んでいたら、 他人との道義はもう衰えていた。 笑えても、会えない、話せない。 辞典のページを繰り続けるのは、 人として生きた証拠を残すため。 そうした証拠を残し続けるのは、 霞んでいく彼らの影を守るため。 どうしようもなく孤独な今こそ、 そんな因果があって然るべきだ。 ===================
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