116. 無期限の蛻

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無期限のもぬけ


 不覚にも夏に息絶えたなら、
 体が早めに腐るだろうから、
 涼しくなったら行こうかな、

 なんて強がった訳ですが、

 入眠困難、開き直って、
 動画サーフィン、はかどって、
 鬱陶しくてまぶしいバンドが、
 しゅわしゅわ叫ぶもんだから、
 音楽の“楽”の何たるかとか、
 午前2時のそう相俟あいまって、
 徒に いたずら 深く突き刺さって、

 なんてつづった幼い自決が、

 瓦全がぜんを心得る昨日今日明日、
 薄明るい悲哀を持て余した、
 健康的な遷延を致しました。


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