27. 十一月上旬、焦り、転倒

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十一月上旬、焦り、転倒


 窓の外で子供が遊んでいる。
 の向こうに何かを投げた。
 勢い余ってふらり蹌踉よろけた。
 そのまま倒れて転げ落ちた。

 二人の女学生が笑っている。
 崖の向こうで子供は立った。
 幸運なことに足場があった。
 彼の父親が手を差し伸べた。


 私は奇妙な映画をている。
 主人公は狂った紳士だった。
 誰にものぞかれたくなかった。
 椅子の座り心地が悪かった。

 私は何者かに追われている。
 部屋を出て山の方へ逃げた。
 地面で無数の蚯蚓みみずが暴れた。
 私も追手おってもその上に倒れた。


 覚醒の後に残像をかぶる。

 残すかいなか情景を探る。

 保存を許す通知が来る。

 数時間を経て雨が降る。


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