=================== 八月下旬、還り、洞察 警官ばかりが泊まっている宿で、 花札のマジックをするお婆さん。 28番目を言い当てたとて、 何が書かれていたっけな。 ともあれ縊れる手助けをした。 それから友に手紙を書かせた。 もう手遅れだと解ってて、 二人で涙を流したっけな。 リベンジマッチが許された門出。 カリスマ性のある既卒者の参観。 真っ暗になった教室は、 彼の庭でありオペ室だ。 監視カメラが捉えた初回の、 一般公開が始まったらしい。 私は「ホラーは苦手だから」と、 物好きな教職員の勧誘を退ける。 学校を離れた理由には頷ける。 映像に残っているのは私の顔。 鏡に映っているのは赤の他人。 明晰夢のヒントを掴んだみたいで、 最後には青々とした丘陵地帯で、 いつも通りの裁きを下したのです。 ===================
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