189. ネムリブカ

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ネムリブカ


 またかネムリブカ。

(おやめください)

 変わりたい盛りの夜に限って、

 イーパス由来のパスが出る。
 微弱な電気を嗅ぎつける。

 歯がないときほど理性がない。

 左右対称のネブリブカ。

 早く会いたいだけの深爪が、
 砂をき散らして暴れてら。

(気持ちが良くって寝れやしない)

 うまく弾きたいだけの深爪が、
 荒っぽいリズムで歌ってら。

 夜遊讃頌やゆうさんしょうのネブリブカ。

 歯が生え出しても止まらない。

 微弱な電気を嗅ぎつける。
 イーパスの播種はしゅは繰り返す。

 変わり得た午前を棒に振って、

(おやすみなさい)

 さらばネムリブカ。


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