=================== 愁眉よ、開け 空振りだった洋書まつり。 勇ましく働く月給取りにも、 地べたに群がる本の虫にも、 全く以て成れそうにない。 誰から見たって傷だらけだから、 無傷の振りなんてお笑いだった。 これ下ろし立ての晩秋思。 たまには刷こうよ、 ハの字の眉を。 板状マンションに不安心。 子供嫌われの人生が辛いよ。 秋の流れには逆らえないよ。 顎を引き損ねた免許写真。 無類の避け好きは毒だったから、 他意のない言動に他意を翳した。 これ下ろし立ての晩秋思。 たまには刷こうよ、 ハの字の眉を。 総じて石化する渾身の愁いは、 遥か先の巻雲の引き立て役だ。 ペリルは袖を剥く回数だけ識ったが、 その摩擦係数はトレーニングの所産。 デイリーハソーズの傘下で死ぬなら、 その差はせいぜいトレッドパターン。 肯定の飽和が疑われる頃には、 語り尽くす無粋も薬になるさ。 ===================
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