=================== 文字典に游ぶ 繰る繰る捲る、目眩く。 行きつけの四季に立ち寄る前に、 慎ましやかな水を掬いに、 繰る繰る捲る、やや深く。 そこはいつ来ても雨降りで、 子供は挙って泣いていて、 並んでさめざめ流涕流涕。 繰る繰る捲る、目眩く。 行きつけの四季で無二の知識人、 酔いが回った禾と話しに、 繰る繰る捲る、まだ深く。 そこはいつ来ても崖っぷち。 野分のダンスをひた隠し、 今日もきりきり傷心傷心。 繰る繰る捲る、目眩く。 行きつけの四季の呪詛を祓いに、 座禅に勤しむ氷に会いに、 繰る繰る捲る、また深く。 そこはいつ来ても清らかで、 野狐さえ逃げ出す極寒で、 矢庭にゆめゆめ修練修練。 ===================
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