166. 双眼の抃舞

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双眼の抃舞べんぶ


  誰が読むんだ『瓦版かわらばん』。

  私が読むよ「ヤマボウシ」。

 グライドしたのは鳥じゃない。
 一目瞭然、カワラバト。

 対向してくる自転車の、
 あれはスポークと言うらしい。


  輝く「車にやさしく」。

  流れる「環境にやさしく」。

 いつもの柴犬と目が合わない。
 追根究底、 ついこんきゅうてい 一通いっつうらしい。

 代わりにつぶらな幼子と、
 眉毛も跳ねるアイコンタクト。


 網羅性ゆえに割と疲れた。
 装用の負荷は白璧はくへき微瑕びか。

 ロンリー上等、同時に踊ろう。

 上往下往じょうおうかおうする利き中指は、
 双眼の抃舞をはやし立てた。


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