51. 詩を書くようになってから

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詩を書くようになってから


　詩を書くようになってから、
　詩を貪むさぼるようになりました。

　教科書の人の詩集を買って、
　毎晩寝る前に読んでいます。
　現代を駆ける詩集も買って、
　毎日美味しく食べています。

　Ｉさん、Ｎさん、Ｍさんも、
　今では尊い友人のようです。
　Ａさん、Ｇさん、Ｓさんも、
　今では私の血と肉と骨です。


　詩を書くようになってから、
　幾分気分も良くなりました。

　飲み込んできた苦い言葉を、
　吐瀉としゃするように散はららかしたら、
　失意も一縷いちるに翻る気がして、
　幾分気分が良くなりました。

　Ｉさん、Ｎさん、Ｍさんも、
　私と同様だったでしょうか。
　Ａさん、Ｇさん、Ｓさんも、
　一縷に縋すがる仲間でしょうか。


　詩を書くようになってから、
　知らないことが増えました。

　詩を書くようになってから、
　知りたいことも増えました。

　Ｉさん、Ｎさん、Ｍさんも、
　Ａさん、Ｇさん、Ｓさんも、
　仰ぎ見るだけでは勿体もったいない、
　今知りたい星々の１つです。


　食べては吐き出す毎日です。
　決して簡単ではありません。
　誰にも侵せない最深部での、
　自給自足がゴールでしょう。

　そうなったのは何を隠そう、
　詩を書くようになったから。


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