=================== E列 21番のアンサー 陳腐なメタファーを反転させた、 左肩に絡みつくカラスアゲハ。 「そうか、あれこそ本物のダンサー」 憑依されながらサビに入れば、 主役を食う勢いで右脚が暴れた。 歌声は遠く蹴飛ばされた挙げ句、 ドラムの爆発に捨象される。 やおら前意識には引き際の細波。 矯正視力で辛うじて捉えた、 表情をヒントに推測するテーマ。 一大事業のサプライズに被せる、 愚痴も言い訳も少しは許せる。 「嘘です、ありがとうございました」 偽って同調した大きな拍手が、 距離を置く予定の私のアンサー。 ===================
コメント