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十二月中旬、広く、足労
曰く付きの宿屋。
蜘蛛に手を噛まれた。
空港に向かってバスが走る。
講座コンプリートが遠出する資格。
乗車後に気づいた「二つ足りない」。
受付は案の定、にべもない。
部活が一緒だった同級の面々。
クリアして皆で飛び立つとのこと。
ライオンはお気楽に本を選んで、
アヒルは垢抜けて所作がスマート。
PCルームにて補講か何か。
自動車学校のそれにも似た、
図形を使った適性検査。
自分を除いて受検者は一人、
スクリーンに夢中な奇人のみ。
画面は頻繁にフリーズして、
何回も一からやり直した。
数週間スケールの遅れは必至か。
引き返す一切が面倒でやれやれ。
そんなことを思った。
思っても無駄。
今は二階建て、神楽坂のカフェ。
フラットな邦人と米人の戯れ。
暗い森の小川で女性たちが死んだ。
自殺に見せかけて首を絞められ、
どういう理屈か、
溯上した。
現場近辺に家を持つ嫗。
話して直感「この人だろうな」。
七十度クラスの崖を横目に、
背中を許したら、たかいたかい。
放り投げられるも九死一生。
視認した嫗は怒り心頭。
猟銃で狙われ、町まで追われる。
行き違う警官が時間を稼ぐ。
彼はきっと駄目だ。
撃てないから。
カラオケに逃げよう。
マイクを構えろ。
不安になる所以の、
壁−路地のコネクト。
スマホで調べた「神奈川 殺人」。
それらしいニュースはヒットしない。
怯えながら帰るとパトカーが二台。
歌っている間に捕まったらしい。
同期が絵付けする東京タワー。
五四一三八円は高い。
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